ハロウィンは悪魔崇拝の儀式なのか!?古代ケルト人の「サウィン祭」との関係性

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管理人
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ここ数年で日本にもハロウィンというイベントが、
すっかり定着しました。

ハロウィンというイベントについて、
あなたはどれくらいご存じでしょうか?

おそらく、ハロウィンは、
仮装をするイベントとという認識の方が、
ほとんどではないでしょうか。

この記事を執筆する前の私も、
ハロウィンへの認識は同じようなものでした。

起源について調べてみたところ、
どうやら、ハロウィンのルーツは宗教儀式で、
悪魔崇拝だという疑惑があるようです。

というわけで、
私なりに起源について調べていきます。

果たして、ハロウィンは悪魔崇拝の儀式なのか?

ハロウィンの起源について

まず、ハロウィンの起源について、
しっかりと押さえておきます。

現在、日本にも定着したハロウィンは、
元々、アメリカ・イギリスなどの欧米諸国で、
行われていたお祭りです。

元々は、ヨーロッパのもので、
アメリカに輸入された事を機に、
現在の形になったと言われています。

ルーツを深くたどっていくと、
古代ケルト人の「サウィン祭」が、
原型だと考えられているようです。

  • 古代ケルト人
  • サウィン祭

いろいろとキーワードが出てきたので、
順番に見ていきましょう。

ハロウィンの起源古代ケルト人とは?

ハロウィンの起源が、
古代ケルト人の「サウィン祭」だと、
考えられている事がわかりました。

まずは、古代ケルト人について、
お話をしていこうと思います。

古代ケルト人は、中央アジアから、
ヨーロッパに移住してきた民族と考えられています。

現代で言えば、

  • アイルランド
  • スコットランド
  • ウェールズ
  • コーンウォール
  • 一部ブリトン人

の方々のルーツをたどると、
ケルト人だと言われています。

彼らは、当時強い戦力を持っていたため、
ヨーロッパ各地を支配下に治めていきます。

ケルト人 - Wikipediaより引用

ケルト神話はなじみがある?

古代ケルト人については、
あまり聞きなじみがないと思います。

しかし、ケルト人の宗教や伝承をまとめた、
ケルト神話の登場人物については、
私たちも聞きなじみがあるかもしれません。

例えば、ケルト神話には、
クーフーリンという、
半神半人の英雄が登場します。

ゲームやアニメのキャラクターとして、
描かれる事が多いので、
聞いた事があるのではないでしょうか?

余談でした。

なんとなく、ケルト人についての、
バックボーンがわかって頂けたと思います。

今回のテーマであるハロウィンは、
ケルト人が信仰していた宗教の儀式が、
起源であると考えられています。

現代のイベントも、神話や宗教の儀式などが、
起源となっている事が多いですからね。

クリスマスとか、お祭りとか。

次に、ケルト人が信仰していた
宗教についてお話をしていきます。

ハロウィンの起源古代ケルト人が信仰する「ドルイド教」

古代ケルト人が信仰していた宗教は、
「ドルイド教」という宗教です。

ドルイド教は、「ドルイド」という、
司祭(神官)が儀式から占い・予言を行うため、
ケルト社会で絶大な力を誇っていました。

彼らの占い・予言が行動判断になるので、
政治的指導者としての側面も持ち、
実質的な最上位の権力者でもありました。

ドルイドのイメージ

今回のテーマであるハロウィンは、
このドルイド教の儀式である、
「サウィン祭」が起源だと言われています。

サウィン祭とハロウィンの共通点

現代のハロウィンと、
ドルイド教の「サウィン祭」は、
共通点がいくつかあります。

  • サウィン祭は11月1日に開催。
    前夜祭として10月31日から儀式が行われる。
  • サウィン祭は、残酷で危険な妖精や悪霊が出没する。
    人間だと悟られないために、妖精に仮装をして自身を守る。
  • 妖精に仮装して家を周り、歌を暗唱し食べ物をもらう。
    妖精が訪ねた家は幸運に恵まれるが、対応しなければ不幸が訪れる

ハロウィンは、10月31日に行われます。

多くの人がご存じのとおり、
様々な仮装を行いますよね?

日本では、まず見られませんが、
現代のイベント化した欧米のハロウィンは、
子供が家でお菓子などを受取ります。

上記の共通点があるため、
サウィン祭が、ルーツだと言われているのです。

「残虐で危険な妖精や、悪霊が出没する」
という点が引っ掛かりますが、
悪魔崇拝と呼べる内容ではありません。

なぜ、一部の都市伝説好きな方が、
悪魔崇拝の儀式と考えるのでしょうか。

ハロウィンが悪魔崇拝の儀式と主張される理由

先に、私の見解をお伝えすると、
どちらとも言い切れない…が答えです。

悪魔崇拝なんてありえない!
と断言する事が難しいのです。

しかしながら、大半の陰謀論ブログでは、
様々な情報が混同されており、
情報がねじ曲がっているとも感じました。

その理由も含めて、
悪魔崇拝の儀式と言われる理由も、
ご紹介していきます。

ハロウィンが悪魔崇拝だと言われる理由1:儀式に人身御供

これが、最大の理由ではないでしょうか。

ドルイド教では、占い・予言のために、
人を生贄にする儀式が、
日常的に行われていたようです。

ストーンヘンジのような儀式を行う場所に、
生贄を連れてきて、動けないようにして、
刃物で突き刺すというものです。

現代人の我々からすると、
ただの人殺しでしかありませんが、
当時は、神聖な儀式だったのでしょう。

ちなみに…この儀式では、
下記内容から予言、占いをしていたようです。

  • 生贄の内臓の形
  • 血の飛び散る方向
  • 生贄が刺された時の声や姿勢
  • 生贄の血の色、量

残虐な儀式ではありますが、
人を生贄にする人身御供は、
それほど珍しいものではありません。

何らかの自然災害を「神の怒り」と考え、
神の怒りを鎮めるために、
人を生贄にした記述が残っています。

日本でも、平安時代(794年 – 1185年)の、
末期まで実際に行われいました。

人身御供「ウィッカーマン」

ウィッカーマン - Wikipedia

上の画像は、巨大な人型の檻で、
ウィッカーマン(小枝の人間)です。

このウィッカーマンも人身御供の1つで、
ウィッカーマンに人を閉じ込めて、
火をつけて燃やされるという内容です。

犠牲になった人々は、
神にささげる生贄だったようです。

むごすぎる…。

先ほどの、人を刺し殺す儀式も、
ウィッカーマンもあくまでも儀式です。

ドルイド教は、文字に残す文化がなく、
わかっていない事の方が多いのですが、
あくまでも儀式であったとされています。

そのため、悪魔崇拝が目的だったとは、
断言する事ができないのです。

その逆もしかり、ですけどね。

とはいえ、あまりにもエグい儀式のため、
悪魔崇拝の儀式と言われても、
しょうがないかなと思っています。

ハロウィンが悪魔崇拝だと言われる理由2:サウィン祭のサウィンは「死の神」!?

「ハロウィン 悪魔崇拝」で調べると、
ハロウィンの起源とされる「サウィン祭」は、
「死の神」を信仰する祭りと書かれています。

サウィン=死の神と書かれています。

しかし、これらの情報を掘ってみても、
陰謀論系のブログの情報がほとんどで、
説得力ある情報がありませんでした。

サウィン=Samhainの事を指し、
Samhainは「夏の終わり」を意味します。

つまり、ハロウィンは北欧での、
夏の終わりの祭りを意味し、
10月末から11月初の祭りを意味するのです。

実際に、サウィン祭は10月31日から行われます。

では、サウィンが「死の神」と、
情報が捻じ曲げられたのか?

理由:キリスト教のネガティブキャンペーン

ジェームズ・マッキロップという、
ケルトの研究をされていた、
アメリカ人の研究者の方がいます。

彼は、さまざまな大学で 40 年以上教鞭を執り、
ハーバード大学でケルト言語の、
客員研究員を務めた人物です。

そのため、一定の信頼を置ける情報だと思います。

マッキロップ氏によると、
サウィン神はキリスト教カトリックの一部団体が、
「捏造した邪神」との事です。

彼らは、ハロウィンを邪神の祭りとする事で、
ドルイド教を衰退させる事が、
目的だったとされています。

カトリックが強い影響力を持っていたため、
サウィン=邪神(死の神)だという情報が、
広く広まってしまったようです。

サウィン=戦いと死と太陽の神「クロム・クルアハ」

ここまで見て頂くと、
ドルイド教が悪魔崇拝ではないという事が、
よくわかって頂けると思います。

そして、ハロウィンという儀式も、
悪魔崇拝の儀式ではないのです。

…と言い切りたいところですが、
そうとも言い切れないのです。

というのも、マッキロップ氏は、
先ほどの書籍の中で、このように続けています。

「クロム・クルアハはサムハイン神のモデルとなったように思われる」

カトリックが捏造した神には、
モデルがいたという事です。

モデルとなったクロム・クルアハは、
アイルランドで信仰されていたとされる
戦いと死と太陽の神の事です。

重要な事なので繰り返します。

クロム・クルアハは、戦いと死と太陽の神です。

アイルランドのミレー族の伝説

古代ケルト人はそれぞれの集団で、
ヨーロッパ各地に領土を求めました。

その中には、現在のイギリスや、
アイルランドにわたった古代ケルト人もいます。

古代ケルト人のミレー族と呼ばれる民族は、
アイルランドを統一したのですが、
彼らは、クロム・クルアハを信仰していました。

アイルランド来寇の書(神話)に、
ミレー族の王の記載が乗っています。

彼はサウィンの夜に、自ら開いた大集会において3/4の同胞たちと共に死亡し、伝説から姿を消す。この集会はクロム・クルアハを崇めるための物であったとしている。この事件が由来となって集会が開かれた場所はマグ・シュレーフト(礼拝の平原)と名付けられた。

クロム・クルアハ - Wikipedia

ケルトの儀式に従ってサウィンを行い、
さらに、王自らが人身御供となり、
神「クロム・クルアハ」の生贄になったのです。

クロム・クルアハは、戦いと死と太陽の神で、
死の部分だけを見てしまえば、
悪魔崇拝と言えるのかもしれませんね。

神話であるため、真偽は不明ですが、
可能性が0だと言い切る事ができません。

今回ミレー族の話を伝えましたが、
ケルト人の中に悪魔崇拝のような価値観を持つ民族が、
他にもいた可能性があります。

結論:ハロウィンは悪魔崇拝の儀式なのか?

私個人の意見ではありますが、
悪魔崇拝の儀式ではない、と思います。

ただし、クロム・クルアハの事もあり、
100%関係がないとも言い切れません。

とは言え、その背景にある事は、
カトリックの捏造した情報や、
残虐すぎる人身御供が原因とわかりました。

また、ここ数年で、急速に広まった事から、
「悪魔崇拝の儀式」と考える都市伝説ファンが、
多くいらっしゃったと思います。

急激に広まった要因は、
マーケティングの力だと思っています。

テーマパーク(ディズニーやUSJなど)は、
ハロウィンは大きく売上が作れるビッグイベントです。

入場者も伸びますし、版権を持つ衣装も売れる。
いい事ばっかりですよね。

私なりの結論

  • ハロウィンは古代ケルト人のサウィン祭が起源
  • キリスト教を布教したいカトリックがドルイド教のネガティブキャンペーン実施
  • サウィンは死の神ではない、存在しない。
    • しかし、戦いと死と太陽の神「クロム・クルアハ」が原型かもしれない
  • 残虐過ぎる人身御供が悪魔崇拝と勘違いさせた
  • ここ数年で急速に広まった理由は、マーケティング

以上のことから、
断言はできませんが、
ハロウィンは悪魔崇拝ではないと思います。

いろいろな意見があると思います。

あなたは、ハロウィンは悪魔崇拝の儀式だと思いますか?

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