４年に１度のサッカーの祭典
ワールドカップが開幕しました。
日本代表のユニフォームには
３本足のカラスがシンボルマークとして
使われている事に気が付きます。
このカラスは日本の神話にも登場する
「八咫烏（やたがらす）」です。
そこで、この記事では八咫烏について
詳しく紹介をしていきます。
日本神話に登場する八咫烏
八咫烏は日本神話の
神武東征（じんむとうせい）の際、
はじめて登場します。
神武東征（じんむとうせい）について
物語を解説しておきます。
日本の初代天皇の神武天皇は
まだ治めていない東方（近畿地方の大和国）に
都を作ると宣言します。
そのため、九州から旅に出ました。
最短ルート（東）で大和へ行こうするが、
豪族の長の長髄彦（ながすねひこ）ら
の激しい抵抗を受ける事になります。
さらに総大将である神武天皇の兄の
五瀬命が負傷したことで撤退し、
一度目の遠征は失敗に終わります。
失敗した理由を「日の神の子が
太陽の昇る東に向かったから」と考えます。
そこで、南にある熊野国から
北上するルートに進路変更しました。
厳しい熊野の山々の中で
神武天皇の軍勢は道に迷います。
そこで天から道案内のために
遣わされたのが八咫烏です。
長髄彦（ながすねひこ）を殺し、
神武天皇は天皇に即位しました。
即位２年目に東征成功の功労者の
八咫烏を「幸を運ぶ鳥」と褒め称えます。
この物語を読むと八咫烏が
どんな役割を果たし、
崇められているのかわかります。
古事記や日本書紀に登場し、
下記の神様の指示のもと
神武天皇に遣わされたと書かれています。
- 古事記＝高御産巣日神（タカミムスビ）
- 日本書紀＝天照大御神（太陽神）
そのため、八咫烏は導きの神、
太陽の化身ともされています。
ちなみに、八咫烏の八咫（やた）とは
大きさを表すとされています。
咫（あた）が親指と中指を広げた長さ＝
約１８ｃｍを指すことから、
八咫は８倍の １４４ｃｍ です。
その他にも、ただ単に大きい事を
示しているとも言われています。
八咫烏がいたおかげで神武天皇は
東を治める事ができたというわけです。
サッカー日本代表のシンボル
八咫烏がシンボルになっている理由は
諸説あり、詳しい事はわからないそうです。
日本サッカー協会のHPには
下記の説明が記載されています。
中国の古典にある三足烏と
呼ばれる鳥であり、日の神＝太陽を
シンボル化したものです。
日本では、神武天皇御東征のとき、
八咫烏が天皇の軍隊を道案内をした。
そのため、烏には親しみがありました。
この説明からも分かるように、
神武天皇を勝利に導いたためという説が
最有力と言われています。
ボールをゴールに導くようにとの
願いが込められているのかもしれません。
世界最古の秘密結社
八咫烏という秘密結社をご存知ですか？
フリーメイソン以前から続く
世界最古の秘密結社と言われていますが、
内容や存在ははっきりしていません。
そのため、あくまで噂であり
都市伝説として聞いてくださいね。
いろいろな説があるのですが、
八咫烏は「裏天皇」であるという説が
多く散見しています。
八咫烏＝裏天皇
八咫烏の組織はこのように
形成されていると言われています。
- 最高位の「大烏（通称：三羽鳥）」３名
- 上位組織の「十二鳥」１２名
その下にも
何十名かいると言われています。
十二鳥に大鳥が含まれるか、
別々なのかは不明です。
大鳥の３人は３人１組で
「金鵄（きんし）」とよばれ、
「裏天皇」に当たる存在との事です。
それでは、彼らの役割とはなんなのか
そのあたりも紹介していきます。
八咫烏の役割
八咫烏の主な役割は、
祭司の仕切りや
天皇の代わっての儀式遂行です。
国家安泰を願い、日々国のために
祈りをささげるのが役割です。
メンバーは・・・
- 神道
- 宮中祭祀
- 仏教
- 陰陽道にたけた人物
「政治、経済、医学、生物、科学」
などの幅広い知識が
メンバーには求められるそうです。
一度八咫烏になると、
一生一員として過ごす事が
八咫烏の掟らしいです。
そもそも、八咫烏は物部氏だ
という説もあります。
神武天皇が大和支配のため遠征しますが、
当時大和を支配したのが物部氏です。
神武天皇が支配した事によって、
物部氏が八咫烏として配下に入った
という説もあるようです。
この説から考えると単純に
天皇家をサポートする組織と考える方が
納得できるのではないでしょうか。
まとめ
八咫烏についてご紹介しました。
世界最古の秘密組織であり、
裏天皇とも呼ばれている彼らですが、
その実態ははっきりとしません。
情報を調べていて驚いたのですが、
八咫烏はイエス・キリストの
８人の弟子である説もあるそうです。
あまりにも話が飛躍しすぎでは！？
と思いますがこのあたりについても
今後調べてみようと思います。
